マンシュウヤマサギソウ |
ラン科 ツレサギソウ属 |
亜高山帯の湿った場所などに生える多年草で、高さは30〜60センチ。葉は数枚が茎の中ほどに互生して付き、長楕円形。先は鈍頭で、基部は茎を抱く。上部の葉は線形で小さい。 花は茎頂に10個前後が総状に付き、淡緑色〜緑白色。唇弁は舌状で、距は長さ2〜3センチと長い。花期は7月。本州中部地方以北〜北海道に分布する。 〜徒然想〜 タカネサギソウの変種で、背丈が高いこと、葉が茎の中ほどに付くこと、距が長いことなどが違いとされています。 観察すると、背丈は25センチほどから40センチほどのものが見られました。葉は茎の中ほどに卵形の大きな葉が茎を抱いて付き、上に向かうにしたがって、小さくなって長さ1センチほどの線形になります。合計4枚ほどが付くようです。 花は多いもので15個ほど付いています。中心部は白く、花茎、唇弁、距は花の中心部ほど白く、それぞれの先端部は黄緑色が強くなります。唇弁は長く舌状に伸びています。距も長く下に曲がっているものが多いです。 タカネサギソウよりもヤマサギソウに近い形態と思いました。 さてさて、思えば遠くまで走ってきたものです。でも、貴重な花々を寄り道撮影しながらの運転は、少しも苦になりませんでした。最終地がこの花で、無事みつかって感慨深いものがありました。 囲炉裏のある一軒家を貸切っての宿泊も、花談義を肴に美味しい酒が飲めました。 −同じ科の植物− |
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2017.7月 岐阜県 |
2017.7月 岐阜県 | 2017.7月 岐阜県 |