水の中に生える多年草。茎には下部に沈水葉、上部に浮水葉を付ける。浮水葉は長楕円形で緑色、艶がある。
花は浮水葉の葉腋から花茎を伸ばして2.5〜5センチの穂状花序となり、無柄の両性花を密に付ける。花被片はない。花期は6〜10月。北海道〜沖縄に分布する。
〜徒然想〜
ヒルムシロ科の植物はホソバミズヒキモとフトヒルムシロが収載済みですが、この仲間も同定が難しいです。
特に、本種とフトヒルムシロ、オヒルムシロは水中にある葉(沈水葉)がポイントのようで、水面を撮っただけでは区別がつかないです。先達者の教えに沿うしかありません。
本種は沈水葉に明瞭な葉柄があり、フトヒルムシロの葉柄は不明瞭、オヒルムシロには葉柄はなく葉は針状線形ということです。
この日は、その他のヒルムシロ科、エビモとササバモも撮影しましたが、当然ながら水面からだけの撮影では同定には乏しく、掲載は見送りました。
−同じ科の植物−
|