丘陵地から山地の湿った林下などに生える多年草。茎は細く、多くの枝を分けて地を這い、節から根を出す。葉は円形〜腎形でやや光沢があり両面無毛、掌状に5〜7深裂し、基部は深く、広く切れ込む。
花は葉腋から出た花柄の先端に2〜4個付け、帯緑色で小さい。花序柄は糸状で葉に対生する。果実(分果)は扁平、長さ1.4ミリほど、幅1.8ミリほど、隆条はごく細い糸条、隆条の間はわずかに膨らむ。花期は6〜11月。北海道南部〜九州に分布する。
〜徒然想〜
チドメグサの仲間と思える葉の隙間を覗くと、小さな花や実を付けているのに気付きました。
新発見のようで、何ともうれしくなります。しかも葉や実の形が違い、ヒメチドメとオオバチドメの2種があるようです。
ヒメチドメの葉は大きく切れ込み、オオバチドメは余り切れ込みません。ヒメチドメの実は、4個ほどが固まって付き条が見られます。オオバチドメは、金平糖のように多くの実を球形に付けています。
残念ながら、両者とも花は終わっていました。次の機会です。
近くにはヤマミズも群生していて、こちらは小さな花を残していました。
−同じ科の植物−
|