古い時代に渡来した史前帰化植物。山野の路傍、畑、草地などに生える2年草〜多年草で、高さは20〜50センチ。茎は斜上してよく枝分かれし、茎の節の部分は暗紫色になり、上部には縮れた毛と腺毛がある。葉は卵形〜広卵形で、先は鋭尖頭、両面とも無毛。上部のものは無柄で大きく、下部のものは有柄で小さい。
花は上部の葉腋に単生するか集散花序となり、花冠は白色で、直径0.7〜1センチ。雄しべは10個、葯は橙赤色、雌しべの花柱は5裂する。花期は3〜11月。日本全土に分布する。
〜徒然想〜
コハコベやミドリハコベほどでもないにしても、道端や河川敷草地などでよく見られる花です。両者と比べると、全体に大きく、花も葉も大きいです。葉は波打つ感じです。
明らかな違いが花柱で、コハコベらが3裂するのに対し、本種は5裂します。
これらのハコベの仲間は、どこでもふつうに見られので、撮影することもなく観察をスキップしてきました。近年はコロナ禍で遠出の機会が減り、身近なこれらの花も撮影するようになっています。
本種は花柱が5裂するので判りやすいですが、コハコベとミドリハコベは外見ではほぼ見分けることが困難な植物であることを知りました。
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