ヤマヒヨドリ

キク科 ヒヨドリバナ属

山地の林縁などに生える多年草で、高さは30〜100センチ。葉は卵形で、長い葉柄があり、基部は切形かやや心形、両面ともに毛も腺点もない。
頭花は枝先にやや密な散房状に付き、白色。総苞片は5ミリほど。花期は9〜12月。四国、九州に分布する。

〜徒然想〜

この地域にはサケバヒヨドリやヤマヒヨドリが見られることを事前に調べておきました。
サケバヒヨドリは典型的なものは見られませんでしたが、ヤマヒヨドリはその特徴を示すものを見ることができました。葉が卵円形で幅広く、葉柄が特に下部の葉で明確にあります。背丈は30〜40センチほどで、立ち上がっています。登山道脇の草地で、やや暗い環境です。

ヒヨドリバナの仲間は、各地に出かけるたびに未見の品種や変種に出逢うことがあり、次第に難しい仲間であることが分かってきました。特に、葉の形態は変異が見られ、雑種と思わせるものも見られることから、同定に当たっては葉の形ばかりでなく、毛、腺点の有無などにも注意を払う必要があります。

−同じ科の植物−

2017.10.29 長崎県
 2017.10.29 長崎県    2017.10.29 長崎県
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