チチッパベンケイ

ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ属

山地の岩上などに生える多年草で、高さは10〜25センチ。茎は斜上し、葉とともに汚赤紫色を帯びる。葉は互生、まれに対生し、卵形〜卵円形、肉質で先は鈍頭、縁は波状又はまばらに鋸歯がある。
茎の先に散房状花序をつくり、球形に花を密に付ける。花弁は淡黄緑色で、長さ4ミリほど。裂開前の葯は橙赤色。花期は9〜10月。本州中北部に分布する。

〜徒然想〜

この秋は、アオベンケイを始めベンケイソウ科の仲間を探す計画を立てたものの、なかなか手強いグループです。協力を得てアオベンケイとチチッパベンケイには出逢えたものの、その他は後年の宿題です。
ただ、アオベンケイは花期には遅く、チチッパベンケイは、気が急いたためか花期には早く、花を開いたものは1株しか見られませんでした。
それはそれで良かったかもしれません。開き始めたばかりの花は新鮮で、赤く色づいた葯と5弁に開いた花を綺麗に見ることができました。

変種にオオチチッパベンケイがあり、花茎等に乳頭状突起が密生するなどの違いがあります。今回母種のチチッパベンケイを観察し、その違いが分かりました。

−同じ科の植物−
2017.9.22 群馬県
2017.9.22 群馬県     2017.9.22 群馬県  
     
 2017.9.22 群馬県
黒い斑点があるが乳頭状突起はない
  2017.9.22 群馬県  
  オオチチッパベンケイ 2014.10.25 茨木県  
細かい乳頭状突起が見える
 
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