マキノヒナスミレ

スミレ科 ミヤマスミレ類

 
2017.4.4    2017.4.4 

マキノスミレヒナスミレの交雑種。

〜観察結果〜 葉はマキノスミレに似るがやや幅広。葉裏は紫色を帯びるが淡い。花は紫紅色で、唇弁中央部は白色で濃紫紅色の筋がある。直径2センチほど。側弁の基部は有毛。距は扁平筒形で淡紫紅色。葉柄と花茎はほぼ無毛。


〜徒然想〜 

師匠より提供された資料によれば、側弁の基部は無毛となっていますが、観察した個体には毛がありました。全体的にはマキノ色が強く、花茎はすくっと立ち上がり、葉は細身です。花色は赤味が強い紫色です。側弁の毛が見えなかったら、マキノスミレとしていたかもしれません。

翌日からしばらく花観察ができない事情のため、我慢できずに出かけてきた遠方の地です。にもかかわらず、目的の個体は蕾でした。 うーん、残念! 
諦めきれずに、踏まないよう足元に注意しながら、丹念に周辺を探しました。そしてみつけたのが、この個体です。
してやったりの1個体です。喜びの撮影風景はご想像下さい。

なお、翌日同地を訪れた花仲間は、蕾の個体は開花し、私のみつけた個体を含め5個体をみつけました。暖かくなったことが開花の理由でしょう。側弁に毛がない個体もあったようです。観察力が抜群の花仲間です。
私は、側弁に毛がないものはマキノスミレとして撮影をスキップしていました。この辺が勉強不足でしょう。

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 2017.4.1    2017.4.4 
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