クシロワチガイソウ

ナデシコ科 ワチガイソウ属

山地の林下、湿原などに生える多年草で、高さは15〜30センチ。サツマイモ状の塊根が1〜数個付く。茎は細く直立し、葉は柄がなく対生し、線形〜線状披針形で全縁、先が尖り、基部には毛がある。
花は白色で、直径8ミリほど、花弁と蕚片は5枚、花弁の先は2浅裂する。花期は5〜6月。北海道、本州北部に分布する。

〜徒然想〜

熊笛を吹きながら分け入った山奥で見ることができました。花はナデシコ科に間違いはありません。茎や葉が極端に細く長く、弱々しい姿です。風はあまりないと思えるのですが常に揺れ、撮影には手こずってしまいました。

似た花で思い出すのが、シライオハコベヒナワチガイソウなどでしょうか。シライオハコベも北海道、本州北部に分布し、本種と同時期に花開きますが、花はより小型です。ヒナワチガイソウは北海道にはなく、背丈は10センチほどです。
ナデシコ科の花は種々あり、いずれもよく似ていますが、それぞれ趣があって、咲いていた環境を思い浮かべると懐かしい想いです。

−同じ科の植物−
2013.6.9 北海道
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