コバノミツバツツジ

ツツジ科 ツツジ属

低山・山地、丘陵地などの明るい地に生える落葉低木で、高さは2〜3メートル。葉は枝先に3輪生し、広卵形又は菱状卵形、縁は波状となり、先は尖る。
通常、葉の展開より先に花が咲く。花は紅紫色で、直径3センチほど。雄しべは10本。花期は3〜4月。本州静岡県以西、四国、九州に分布する。

〜徒然想〜

ミツバツツジの仲間は、雄しべの本数などで分類できるものもあるが、種類が多く難しい。トウゴクミツバツツジユキグニミツバツツジなど、生える地域に特徴があることが多いので予測をつけ、詳細を確認するようにしています。

コバノミツバツツジは,静岡県以西の暖かい地方に多く、特に愛知県のこの地のミツバツツジの多くは本種とされています。

先にこの地を訪れたのは前年5月末でクロミノニシゴリネジキの白い花が賑やかでしたが、再訪した4月は道の両側に紅紫色のこの花が立ち並び、すっかり春の様相です。

−同じ科の植物−
2010.4.10 愛知県
 2010.4.10 愛知県    2010.4.10 愛知県
 
 2019.5.2 広島県    2019.5.2 広島県
 
 2019.5.2 広島県
子房は有毛
   2019.5.2 広島県
雌しべはふつう無毛、雄しべは10本
 
 2019.5.2 広島県
表面の毛はのちに落ちる
   2019.5.2 広島県
葉先は尖り、両面有毛