キシダマムシグサ

サトイモ科 テンナンショウ属

 
2014.5.4 滋賀県   2014.5.4 滋賀県

山地の林下などに生える多年草で、高さは30〜50センチ。葉は1〜2枚で、5〜7枚の小葉からなる。小葉は倒卵形〜長楕円形で、先は鋭尖頭、全縁又はは鋸歯がある。
仏炎苞は汚紫褐色で、時に紫斑を付ける。舷部の先は細くなって糸状に伸び、筒部の2倍以上に長さになる。付属体は棒状〜棍棒状で先端は太く、濃紫色か紫褐色。花期は4〜5月。愛知県、近畿地方に分布する。


〜徒然想〜

無事にキバナサバノオをみつけて、次はキンシベボタンネコノメソウをと、ネットで調べた別の山に向かいます。
車止めを過ぎた林道は次第に山の様相を見せ始め、植物たちも多彩になってきます。キシダマムシグサもその一つで、まだ花が展開していないものも含め、次々と現れてきます。
付属体は棍棒状で、先は太くなり、斑点も見られます。図鑑等の情報では葉の中脈に白斑が入ることが多いとありましたが、白斑が入るものは見られませんでした。
時に並んでムロウテンナンショウも見られました。両者の違いは明らかで、こちらの付属体は先が遅くなっています。
キシダマムシグサは、ムロウマムシグサの別名を持ちます。混同しそうですが、名前を付けるときに、何らかの共通点があったのかもしれません。

−同じ科の植物−

  左:ムロウテンナンショウ   右:キシダマムシグサ 
2014.5.4 滋賀県
 
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