カクマスミレ |
スミレ科 ミヤマスミレ類 |
アカネタイプ 2017.4.24 山梨県 | ゲンジタイプ 2017.4.24 山梨県 |
ゲンジスミレとアカネスミレの自然交雑種。山地林縁、林下などに生える多年草で、高さは5〜10センチ。葉は広卵状披針形〜長楕円状披針形で、両面に短毛があり、裏面は紫色を帯びる。 花は淡紅紫色で直径2センチほど。花弁には紫条が多く、側弁は有毛。距は扁平の円筒形で細長く紅紫色。花期は4月下旬〜5月中旬。本州中部地方に分布する。 〜徒然想〜 交雑種にはよく見られることで、片親の影響が偏って強く出ることがあります。本種にもゲンジタイプとアカネタイプが見られます。 ゲンジタイプは葉柄が斜上し、葉が丸みがあり裏面の紫色が濃くなります。 アカネタイプは葉柄が斜上し、 葉は長めになり、裏面の紫色も薄くなり、帯びる程度のものも見られます。実はこれが曲者で、どの程度紫色を帯びればアカネタイプのカクマスミレとしていいのか、迷うのです。 2ヵ所で本種を観察しましたが、1ヶ所目は紫色がごく薄く、カクマスミレとするには心許ないので、収載しませんでした。 2ヵ所目は裏面の紫色がより濃く、これならばアカネタイプのカクマスミレとしていいのではないかと判断しました。ゲンジタイプと思われるものもみつかりましたが、いずれも花はありませんでした。 −同じ科の植物− |
2017.4.24 山梨県 | 2017.4.24 山梨県 |
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