オオフユイチゴ

バラ科 キイチゴ属

 
2017.10.29 長崎県   2017.10.29 長崎県


沿海の山地の林下、林縁などに生えるつる性常緑小低木。葉は互生し、厚く、浅く3〜5裂し、先は鈍頭。葉縁に細い鋸歯がある。葉の表面には毛はほとんどなく、茎や葉裏の主脈には短毛が密生し、刺がある。托葉は細裂し、毛が密生する。
花は直径2センチほどで、白色。果実は直径1センチほどで、赤熟する。花期は8〜10月。本州房総半島以西、四国、九州に分布する。


〜徒然想〜

往路で気になっていたキイチゴの仲間を観察します。アオベンケイを探しに行った帰り道です。
ホウロクイチゴは明らかに全体や葉が大きいので分かりますが、オオフユイチゴは近くに見えるフユイチゴとの比較になってしまいました。
これならばオオフユイチゴとしていいのではないかという葉の大きな個体を調べ、茎に黄褐色の毛が密生することや葉の質や形の違いを確認しました。
フユイチゴは葉質がやや薄く、裂片の先が普通尖ります。ただ、葉裏脈上の刺の有無については、確認を忘れてしまいました。
あとで調べると、フユイチゴには棘があり、オオフユイチゴには棘がないようです。

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