イナヒロハテンナンショウ |
サトイモ科 テンナンショウ属 |
山地の林下などに生える多年草で、高さは15〜30センチ。葉は1個、小葉は5〜7枚で全縁。 ヒロハテンナンショウの変種とされていたが、後に独立種とされた(2008年)。花茎が短い、仏炎苞の紫色で多数の白色隆起状が目立つ、筒部が短い、口辺部は広く開出するなどの違いがある。付属体は太く短く、先端は棒状になる点も違いとされている。 花期は5〜6月。長野南部〜岐阜県の一部に分布する。 〜徒然想〜 極めて稀に産するこの植物、美しいこともあって高値で取引されることから盗掘が絶えないようです。山で咲くことが美しいのに・・・、悲しいことです。 情報を収集して、この稀少種にトライすることにしました。しかし、やはりみつかりません。歩き疲れ、ほとんどあきらめモードです。山を下る前に、未練げにあと1ヶ所、あと1ヶ所と引き延ばし、ようやくこの花をみつけることができました。 その場にへたり込むほどの、感動の発見です。 一般には好かれないマムシグサの仲間ですが、ユキモチソウと並び、“美しい!”と言える姿です。 −同じ科の植物− |
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2012.5.13 長野県 |
2012.5.13 長野県 | 2012.5.13 長野県 |