エゾタカネニガナ |
キク科 フタマタタンポポ属 |
蛇紋岩地帯の高山、礫地などに生える多年草で、高さは20〜45センチ。葉は全て根出葉で数個付き、さじ形、縁には突起状の鋸歯がある。茎葉はなく、上部に小さな苞葉がある。 頭花は、上部で分枝した茎の先に2〜10個付き、黄色で直径2センチほど。総苞は短い外片と長い内片からなり、黒味を帯びる。花期は6〜7月。北海道道北、夕張、日高山地に分布する。 〜徒然想〜 アポイ岳で見られるとの情報がありますが、本画像はずっと低地で撮影したものです。おそらくは上部の蛇紋岩地が崩落し下部に蓄積した所に本種が生育したものでしょう。 緑色の蛇紋岩が露出し、このような超塩基性地を好むエゾミヤマクワガタやカトウハコベも小群落を作っていました。こんな低地で、一般に高地で見られる植物が生育しているのは、不思議な光景でした。 アポイ岳で同時期に見られるエゾコウゾリナとは、全体的に細身で、総苞に黒い剛毛が見られないことから識別できます。 −同じ科の植物− |
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2013.6.9 北海道 |
2013.6.9 北海道 | 2013.6.9 北海道 |