中国原産の帰化植物。山野の草地、道端などに生える1年草で、高さは15〜40センチ。根生葉は花時には枯れ、茎葉は2〜3回3出複葉で、小葉は菱状卵形〜三角状卵形。小葉は羽状に切れ込み、先端は尾状に尖る。
花は淡紫色で、3〜5花が疎らな総状花序に付き、花弁状の萼片は5枚、うち1枚は長い距に続き、長さ2センチほどになる。花期は3〜5月。
〜徒然想〜
「芹葉飛燕草」漢字で書けば、名の由来は押して知るべしでしょう。セリに似た葉をもつ中国原産の帰化植物です。低山や平地の日当たりのいい草原に自生します。
ジャケツイバラを求めて、教えられた林道に分け入りました。高尾でもこんな静かな林道があるのかと、ふるえにも似た感動をもって山散歩を楽しみました。
進むにつれ、木々が深く生い茂り、足下も草が道を隠し、すっかり廃道になっていることを知りました。どこに続くのか不安になった頃、そこだけ明るく開けた草原にこの花が群生していました。林道はやがて途絶え、細い道が暗い奥につながっていました。臆病な私は、そこで引き返しました。
以前は、上記のような出逢いでしたが、近年は里の人家近くの道端でも見られるようになってきました。
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