ミヤマカラマツ

キンポウゲ科 カラマツソウ属

 
2006.7.7 長野県八ヶ岳   2006.7.7 長野県八ヶ岳

山地〜亜高山帯の林下、林縁、草地などに生える多年草で、高さは30〜80センチ。根出葉は柄があり2〜3回3出複葉、小葉は卵形で、切れ込みがあり、基部は切形〜円形。茎葉は2〜3個付き、托葉も小托葉もない。
花は茎の先に散房状に付け、直径8ミリほど、白色又は淡紫色。花弁はなく、多数の雄しべの先が幅広になって花弁に見える。果実は痩果で2〜7個付き、倒卵状披針形、長さ4ミリほど。花期は5〜8月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

カラマツソウの仲間には花びらがなく、白く花のように見えるのは雄しべの花糸です。多くの花糸が長く丸く広がりカラマツのような花?を作っています。
ミヤマカラマツは花糸の先の方だけが太くなるので全体的には優しげに見えます。花は白色だけでなく紫色を帯びるものがあり、これも優しげです。
よく似たカラマツソウは、同じようなところに生えることがあり紛らわしいです。小葉がやや幅広で、托葉や小托葉があります。

−同じ科の植物−

2006.7.7 長野県八ヶ岳
2010.7.5 岩手県 2006.7.7 長野県八ヶ岳
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