クルマユリ

ユリ科 ユリ属

 
2005.7.22 栂池自然園  


亜高山帯〜高山帯の草原、林縁などに生える多年草で、高さは30〜100センチ。葉は1〜3段になり、5〜20個が輪生し、上部の葉は小型で互生する。葉身は披針形、縁に小突起がある。
花は1〜数個が横向き又は斜め下向きに咲く。花被片は赤橙色で濃紅色の斑点があり、披針形で長さ3〜4センチ、上半部が強く反り返る。葯は赤褐色。花期は7〜8月。北海道、本州近畿地方以北、四国(剣山)に分布する。

〜徒然想〜

高山へのアプローチ道の林中でふいに出逢うと、ほっとする想いがします。草原では、その鮮やかな朱色で景観が引き締まります。
花茎の中ほどから下の葉が輪生するのが特徴で、クルマの名をあてられています。よく似たコオニユリは、輪生する葉がありません。
花弁はくるっと後ろに丸まり、拳(こぶし)のようになります。そう、すこし小ぶりなのが、いい感じです。

−同じ科の植物−


 2011.7.11 長野県白馬    2020.8.1 山梨県
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