ギンリョウソウ

イチヤクソウ科 ギンリョウソウ属 
   APG分類ではツツジ科
 
2004.5.9 奥多摩笹尾根   2006.7.22 長野県八ヶ岳


山地の湿り気のある林下などに生える腐生植物で、高さは10〜20センチ。全体白色で葉緑素がない。茎には葉の退化した鱗片葉が多数互生する。
茎の先に下向きで筒形、筒状白色の花を1個付け、花弁、萼片とも3〜5枚。花弁は長楕円形で萼片よりやや長く、上部はやや広がる。雄しべは普通花弁の倍数で、柱頭は紫色。果実(液果)は卵球形、白色で上向き
になる。花期は4〜8月。日本全土に分布する。

〜徒然想〜

湿っぽくて暗い林床に生える腐生植物です。別名ユウレイタケと呼ばれるように、暗い登山道に突然現れるとぎょっとします。葉緑素をもたないので蝋細工のように白く輝きます。
光合成は行えず、寄生した菌類を介して落ち葉などの腐植物から栄養源を得ます。

花は、最初は下向きに先、のち横向きになります。果実になると、目玉のように上向きになり、これまた気持ち悪いです。
似た花にアキノギンリョウソウがあり、8〜9月に咲き、萼や花弁の先が不規則な歯牙となります。
さらに、同じ仲間に
シャクジョウソウがあります。

−同じ科の植物−

  2003.7.5 東京都奥多摩   
   もっとこの花を見る → Ptoto Gallery