山地の湿り気のある林下などに生える腐生植物で、高さは10〜20センチ。全体白色で葉緑素がない。茎には葉の退化した鱗片葉が多数互生する。
茎の先に下向きで筒形、筒状白色の花を1個付け、花弁、萼片とも3〜5枚。花弁は長楕円形で萼片よりやや長く、上部はやや広がる。雄しべは普通花弁の倍数で、柱頭は紫色。果実(液果)は卵球形、白色で上向きになる。花期は4〜8月。日本全土に分布する。
〜徒然想〜
湿っぽくて暗い林床に生える腐生植物です。別名ユウレイタケと呼ばれるように、暗い登山道に突然現れるとぎょっとします。葉緑素をもたないので蝋細工のように白く輝きます。
光合成は行えず、寄生した菌類を介して落ち葉などの腐植物から栄養源を得ます。
花は、最初は下向きに先、のち横向きになります。果実になると、目玉のように上向きになり、これまた気持ち悪いです。
似た花にアキノギンリョウソウがあり、8〜9月に咲き、萼や花弁の先が不規則な歯牙となります。
さらに、同じ仲間にシャクジョウソウがあります。
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