コミヤマスミレ

スミレ科 ミヤマスミレ類

 
2007.5.12 東京都裏高尾   2007.5.12 東京都裏高尾

ほとんど日が射さないような暗い湿った所を好む。葉は卵状楕円形で、鈍鋸歯があり、基部は心形、裏面は紫色を帯びる。
花は白色、小形で直径1センチほど。側弁にはふつう毛があり(稀に無毛)、唇弁は他の花弁より短く、幅が狭く、紫条が入り、全体的に扁平で横長にみえる。
距は短く太い。萼片が有毛で反り返るのが特徴。葉、葉柄、花柄にも毛が見られる。
花期は高尾で最も遅い方(5月中旬)。福島県〜屋久島の山地に分布する。

〜徒然想〜

ジャケツイバラを求めて高尾の林道に分け入りました。足下の草は道を隠し、木々は生い茂り暗くなります。最初は山の静けさに感動しながら進んだが、次第に一人でいるのが不安になってきます。
そんな不安の中見つけたのが、このスミレです。花はツボスミレに似ていなくもありませんが、葉は全く違う楕円形です。花は唇弁が小さく、他の花弁は細身です。
夢中でシャッターを切りますが、暗がりの中、なかなかピントが合いません。見つけた興奮が手を震わせるのだろうか・・・・・・撮り直しですね。
この日ジャケツイバラは咲いていませんでした。

撮り直しで高尾を歩き回りました。意外とこの花の生育地は多く、時期ならば出逢いは多いと思います。ただ、林下などの日陰に咲くので、見逃すこともありそうです。

葉は変化があり、若いときは若草色で、次第に濃い緑色になります。暗い森では斑入りの葉が見られます。

−同じ科の植物−

 2007.5.12 東京都裏高尾    2007.5.12 東京都裏高尾
 
 2016.4.29 山梨県    2016.4.29 山梨県
 
 2016.4.29 山梨県    2016.4.29 山梨県
   もっとこの花を見る → Ptoto Gallery