ハルトラノオ

タデ科 イブキトラノオ属

 
2007.4.14 茨城県筑波山   2014.4.14 愛媛県

山地の林下などに生える多年草で、高さは5〜20センチ。根生葉は卵形〜卵円形で長い柄があり、先は尖り、全縁で、基部は葉柄に流れる。茎葉は小さい。
花は根生葉とは別に出た花茎の先に、長さ2〜4センチの花序となり、密に花を付ける。花弁はなく、萼は白色で5裂する。葯は赤色。花期は4〜5月。本州〜九州に分布する。

〜徒然想〜

栃木県石裂山(おざくさん)は、田中澄江の「花の百名山」でハルトラノオが咲く山として紹介されています。ハルトラノオのかすかに紅い花が、登山道の足下で早春の陽を受け、爽やかに揺れていた画面を思い出します。
筑波山から栃木県を横切り群馬県まで90Km余り、よく走ったものだ。そのいずれの山にもハルトラノオがみられました。やはり、やや桃色を帯びた白い花が、筆のように咲いていました。
(鳴神山では青みが強い画像になってしまったのが残念でした。)

クリンユキフデに似ています。違いは根生葉とは別に花茎を伸ばすこと、根生葉の柄に翼があることなどです。

−同じ科の植物−

   2007.4.14 群馬県鳴神山  
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