山地の林縁、草原などに生える多年草で、高さは10〜120センチ。根出葉は柄があり、2回3出複葉、小葉は倒卵状菱形〜広倒卵状菱形、3中裂〜深裂し、縁には卵形の鋸歯がある。茎葉は無柄で2〜4個、3裂する。
花は数個付き、直径3〜3.5センチ。花弁は5個、先端は淡黄色で、後ろは紫褐色で距となって先端は曲がらないかわずかに内曲する。萼片は5個、狭卵形で、紫褐色、先は尖る。花期は6〜8月。北海道〜九州に分布する。
〜徒然想〜
観察会で、山の案内人が、“ちょっと変わったオダマキがここにあるんだよ!”と指を指します。見ると、上のほうが褐色に色付いたキバナノヤマオダマキに似た花がありました。
“ヤマオダマキじゃないでしょうか!”と私。“ふうーん”と、他のメンバーはちょっと疑わしげ。
箱根湿性花園で見ただけで、自生種に出逢うまではアップを控えていたので、出逢えてうれしかった。先をゆく観察会のメンバーを尻目に、急いで撮影をします。
距が内側に強く曲がるものはオオヤマオダマキといい、下段の尾瀬で見たものがこれにあたると思われます。
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