ダンコウバイ

クスノキ科 クロモジ属

すみれを求めて早春の山に入る。一呼吸ごとに、澄んだ空気が胸の中を洗い流してくれるように心地いい。雪は積もらなかったのだろうか。踏みしめる足元で、乾いた枯れ葉が静かな音を出す。
まず現れたのはダンコウバイ。谷側に鮮やかな黄色い花を咲かせていた。春の訪れを、また感じることになった。

山地の落葉樹林や林縁に生える落葉低木で、高さ6メートルほどになる。雌雄別株で、マンサクと同様に、葉の展開前に黄色い小さな花を咲かせる。
散形状の花序には柄がなく、柄があるアブラチャンとの見分けの指標となる。雄花序は雌花序よりも花が大きく、花被片は楕円形で6枚、雄花は3.5ミリほど、雌花は2.5ミリほど。
写真はいずれも雄花のようですが、雌花と並べていないので正確ではありません。
2006.3.26 東京都奥多摩蕎麦粒山(画像にポインターをおいて下さい)
2006.4.1 東京都奥多摩日出山 (画像にポインターをおいて下さい)
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