スルガテンナンショウ

サトイモ科 テンナンショウ属

山地の林下や林道脇などに生える多年草で、高さは30〜100センチ。雌雄偽異株。鞘状葉や偽茎部の斑はやや赤味が強い。葉は通常2個で、鳥足状に分裂し、小葉は9〜15枚、全縁又は細鋸歯があり、白斑を持つものがある。
花序柄は葉柄部とほぼ同長か短い。仏炎苞は明るい緑色、舷部は筒部より長く、狭卵形〜卵形で鋭尖頭、内面及び縁に多数の乳頭状突起があり、肉眼では白っぼく見える。付属体は先端がくびれて、頭部が球状に膨らみ前に曲がる。花期は4〜6月。本州中部地方の太平洋側に分布する。

〜徒然想〜

山越えの車道脇に、ちらちらとよく見られるのですが、道幅が狭く、なかなか車を停めるタイミングが図れません。
ようやく車を寄せて、花を覗いてびっくりです。付属体の先がくびれて前に曲がっています。初めて見るタイプです。
図鑑で調べると、ムロウテンナンショウを母種としていて、静岡県の山地には多いようです。事実、山越えするまで、頻繁にみられました。
さらに調べると、2個の葉のうち1個は小さいこと、仏炎苞の内側や縁には乳頭状突起があるとのことです。
葉の一方は画像で確認できるものの、乳頭状突起については宿題となりました。

−同じ科の植物−
2009.4.29 静岡県(画像にポインターをおいて下さい)
2009.4.29 静岡県     2009.4.29 静岡県
 
2012.5.20 静岡県    2012.5.20 静岡県(画像にポインターをおいて下さい)
 
 2012.5.20 静岡県    2012.5.20 静岡県