ワタラセツリフネソウ

  ツリフネソウ科 ツリフネソウ属

 
ワタラセツリフネソウ 2006.10.15 渡良瀬遊水地
中央の両側の黒ずんだ部分が小花弁
  ツリフネソウ 2006.9.16 東京都奥多摩
中央の両側にイカの足のようにのびた部分が小花弁

ワタラセツリフネソウは2005年9月に発表された新種で、ツリフネソウに比べ小花弁の先があまり伸び出さず、先端は萎縮しやや黒ずんでいるのが特徴の一つ。種子の違いもある。花冠も少し小ぶりのように思えたが、残り花だったからかもしれない。
新種発表者の一人である大和田真澄氏のHP「渡良瀬遊水地の植物」が詳しい。

〜徒然想〜

秋も深まった10月半ば、ワタラセツリフネソウに出逢いたくて渡良瀬遊水地を訪ねました。初めて訪れる遊水地はあまりにも広大で、どこをどう探したらいいか、途方にくれます。しかも、全般的には花期は過ぎています。
案の定、安易に見つかると思っていた花は見つかりません。がっかりしながらもサクラタデを撮影していると、先ほど出逢い、挨拶した地元の方が戻ってきて、ワタラセツリフネソウの場所に案内してくれました。こんな情は、初見の花に出逢える以上にうれしい。
その後、レンタサイクルで各所を巡ったが、種になったものは各所でみられたので、盛期であれば探し出すのは困難ではないことが分かりました。

−同じ科の植物−
2006.10.15 渡良瀬遊水地

ワタラセツリフネソウの花には4型があります。花の内部が黄色で斑点があるものとないもの、花の内部が白で斑点があるものとないものです。
上の画像は黄色で斑点がある型です。
下の画像は白で斑点があるものとない型です。
黄色で斑点がない型は画像がありません。

2017.9.27 渡良瀬遊水地 2022.9.17 渡良瀬遊水地
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