ノハラアザミ

キク科 アザミ属

 
2006.9.29 長野県小県郡   2006.9.29 長野県小県郡


山野の草地などに生える多年草で、高さは40〜100センチ。根出葉は花時にも残り、長楕円状披針形で、羽状に深裂し、裂片は8〜12対で刺がある。茎葉は上部のものは小さく、基部は茎を抱く。
頭花は枝先に1〜3個上向きに咲き、紅紫色。総苞は1.5〜2センチの鐘形で、
粘らない。総苞片は6〜7列で、外片は短く先は斜上する。花期は5〜10月。本州中部地方以北に分布する。

〜徒然想〜

信州の高原や道端、高尾、奥多摩の登山道脇や陽当たりのいい空き地等々、出逢う機会は多いです。
アップが遅れたのは、頭花や全体の姿がよく似ているノアザミとの区別がいまいち分からなかったからです。
最近は、ちょっと乱暴ですが、春近くに咲くのはノアザミ、秋口以降に咲くのはノハラアザミと、まず決めることから始める。迷ったときは、総苞を触って、粘ればノアザミ、粘らなければノハラアザミ。そして、ノハラアザミの総苞片がやや反り返ることを、指標にしています。

−同じ科の植物−

2006.9.29 長野県小県郡 2006.9.29 長野県小県郡
2006年11月27日の東京読売新聞夕刊に「アサギマダラ山形→与那国島2246キロの旅」の記事が載りました。
アサギマダラは、日本など東アジアに生息する唯一の渡り蝶として知られ、春から夏は本州の高地や北海道南部で暮らし、秋に南日本や台湾方面へ渡ります。
2246キロの移動距離は今までの最長記録だそうですが、それにしても、あの弱々しい蝶が・・・すごいですね。
秋の高尾山での出逢いは、ひと休みのところだったのでしょうか。ノハラアザミがお気に入りでした。
2006.10.7 東京都高尾山
   
2006.10.7 東京都高尾山
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