山野の草地などに生える多年草で、高さは50〜100センチ。茎や葉に毛が多く、時に無毛となるなど変化が多い。根出葉は花時にも残り、狭卵形〜狭楕円形で羽状中裂し、裂片は5〜6対で刺があり、質は革質で光沢がある。基部は茎を抱く。
頭花は枝先に上向きに咲き、紅紫色で直径4〜5センチ。総苞は鐘形、紫色〜緑色、無毛か疎らにクモ毛がある。総苞片は6〜7列で圧着し、腺体あり粘る。花期は5〜10月。本州〜九州に分布する。
〜徒然想〜
アザミといえば、まずノアザミの姿をイメージするほどよく見られます。花期は早く、春から夏に咲き出します。
似た花にノハラアザミがありますが、こちらは夏から秋にかけて咲くので、まず大雑派には区別できます。ある図鑑には、「春から初夏にかけて咲くのはこのノアザミだけである」と記載があり、心強いです。
慣れれば、こちらは総苞片が開出するので違いが分かるようになってきます。
よく出逢う花のせいか、撮影が雑で、いい写真が少ないです。
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