モミジイチゴ

バラ科 キイチゴ属

山地の日当たりの良いところに生える落葉低木で、高さは2メートルほどになる。葉は互生し、卵形〜広卵形で3〜5裂するが、ナガバモミジイチゴのように中裂片は長くならない。
花は下向きに付き、白色5弁花で直径3センチほど。花期は4〜5月。本州中部地方以北に分布し、ナガバモミジイチゴと棲み分けしている。

〜徒然想〜

5月も半ばを過ぎ、いつまでも咲き誇るクサイチゴを見ながら、不意にモミジイチゴを連想しました。
高尾の林道では谷側に並び、ときに透けた花びらを通して光がきれいでした。
伊豆の林道では山側に、いやに整然と並んでいて、植栽のようだと思いました。
再び高尾の林道です。モミジイチゴが咲いていた場所にさしかかります。やはり花はすでに消えています。普段からあまり注意してみることもない花ですが、消えてしまうと妙に懐かしくなります。

黄色い実はとても美味しいです。山から下りてきて、のどの渇きを癒すため夢中でこの実を食べたのが想い出されます。

−同じ科の植物−
2008.4.20 新潟県
   2008.6.1 東京都高尾山  
 2013.4.11 東京都高尾山   2023.3.30 東京都裏高尾 
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