キノクニスズカケ |
ゴマノハグサ科 クガイソウ属 |
2009.9.24 和歌山県 |
和歌山県だけに知られる日本の固有種。 谷沿いの林内に生える多年草で、茎は半ツル状にのびて、長さ1メートルほどになる。葉は互生し、卵形、縁には鋭い鋸歯があり、先は細長く尖る。 葉腋に短い円柱状の穂をつくって白い花を付ける。花冠は筒状で、先は4裂する。雄しべは2個あり、花冠から長く突き出る。花期は9〜10月。 〜徒然想〜 スズカケソウの仲間は、日本では4種が知られています。いずれも希少種で、ツル状にのびた枝の葉腋に花を付けます。 キイジョウロウホトトギスとこの花を求めてこの地に来ましたが、キイジョウロウホトトギスはまだ蕾で、あと2週間ほどかかりそうです。キノクニスズカケ、こちらはやや終わり気味で、暗い杉林の中に、ポツリポツリとみられました。 東京から積んできた自転車を引っ張り出し、近縁の林道を散策します。時折見られる山家には煙がたなびくだけで人は見られず、寂しいたたずまいです。キイジョウロウホトトギスが生えそうな渓流も見られませんでした。下り道を、楽して戻ります。 翌年、キイジョウロウホトトギスの開花を見ることができましたが、花は遅れ気味でした。一方で、キノクニスズカケは、時期が遅かったにもかかわらず、いい状態のものが見られました。 −同じ科の植物− |
2009.9.24 和歌山県 | 2009.9.24 和歌山県 |
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