ケキツネノボタン

キンポウゲ科 キンポウゲ属

 
2007.5.13 群馬県館林市   2007.5.13 群馬県館林市


陽当たりのよい湿った草地などに生える多年草で、高さは20〜65センチ。茎は直立または斜上してよく分枝し、茎や葉など全体に開出毛が多い。根出葉は1〜3個、葉身は五角状腎円形、3全裂し、裂片は浅く切れ込み、先は鈍形〜鋭形で卵型の鋸歯があり、両面に伏毛がある。茎葉は3全裂〜深裂、短い葉柄があるか無柄。
花は集散花序になって数個つき、鮮黄色で、直径0.8〜1.2センチ、花弁は5個。集合果はほぼ球形〜楕円形、直径8〜12ミリ。痩果は倒卵状、長さ3〜4mm、扁平で無毛、周囲に縁取りがあり、嘴はほとんど曲らないか先端だけが緩やかに曲がる。花期は3〜8月。本州〜沖縄県に分布する。

〜徒然想〜

キツネノボタンはヤマキツネノボタンと同種とする見解が一般的のようで、本項においてもこの立場をとり、キツネノボタン(ヤマキツネノボタン)と修正しました。
一方で、茎や葉に開出毛が多いケキツネノボタンは、別種とされています。
キツネノボタンとよく似ていて、花や葉を一見しただけでは見分けが付きません。
違いは
茎や葉に開出毛が多く、痩果の嘴の先がほとんど曲がらない点なので、それらを確認する必要があります。
本項では、典型的な画像のみを収載しましたが、茎がほとんど無毛なのに、痩果の嘴が曲がらない個体があったりと、中間的で迷うものも多くありました。

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