ヒトツバテンナンショウ

サトイモ科 テンナンショウ属

2006.6.17 栃木県庚申山

山地、渓流沿いなどに生える多年草で、高さは60センチほどになる。雌雄偽異株で、雄株から雌株へ転換する。葉は通常1個で、鳥足状に5〜9枚付き、長楕円形で、ときに鋸歯縁となる。偽茎部は葉柄部の2倍ほど長く、花序柄は葉柄よりやや短い。
仏炎苞の筒部は淡緑色で口部はほとんど開出しない。舷部は三角状狭卵形、先は次第に狭まり、緑色。舷部の内面基部に八の字形の濃紫色の斑がある。付属体は淡黄色で細棒状で、ふつう上部が斜め前に曲がる。花期は5〜6月。本州中部以東に分布する。


〜徒然想〜

山に入るたびにといっていいほど、この仲間の植物との出逢いは多いです。
朝のまだ薄暗い登山道脇にゆらりと現れると、一瞬身を引き、足早に過ぎ去る時期もありました。今では・・・、じっくり観察する気持ちがわいてきています。この仲間に興味を覚え始めています。

こんな変化が初見のテンナンショウとの出逢いをもたらしてくれました。
この日はコウシンソウに出逢い、花好きの温かい人たちとのふれ合いがありました。”コウシンソウが見られましたかーーー!”

ふもと近くの登山道脇には、この花が静かに生えていました。あまり登山者からは見止められません。

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