ヨーロッパ原産の帰化植物。山野の道端や畑地などに生える多年草で、高さは30〜70センチ。茎は直立し、よく分枝し、無毛。根生葉と下部の葉は羽状に裂け、頂裂片は円形〜倒卵形。上部の葉の基部は茎を抱き、厚く光沢がある。
枝先に鮮黄色の4弁花を総状に付ける。花柱は子房と同長で2.5ミリほど、萼片の先にこぶ状突起がある。果実(長角果)は長さ2〜3センチ。花期は4〜6月。
〜徒然想〜
信州の道路沿いに黄色い菜の花のような花が頻繁にみられていたが、ヤマガラシかハルザキヤマガラシか区別が付けられませんでした。
植物観察を始めて数年経ち、多くの個体を見て目が慣れてくると、何となく両者の違いがみえてくるから不思議です。
久しぶりに会った師匠に、道端の黄色い花を指し、ハルザキですねと確認をとったら、“そうです!”と即座に答えてくれました。自分の目に自信を深めたときでした。
ヤマガラシとの違いは、果実が軸に対して開き気味に付く(ヤマガラシは軸と平行に付く)、萼片の先にこぶ状突起がある(ヤマガラシはない)、花柱が2.5ミリほどで、ヤマガラシの1.5ミリほどよりも長いことなどです。
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