フイリシハイスミレ

スミレ科 ミヤマスミレ類

山地、丘陵地、平地に生える多年草で、高さは3〜8センチ。葉は長卵形〜披針形で、表面は無毛、裏面は紫色。葉脈に沿って白い斑が入る。
花は淡紅紫色〜紅紫色で直径1.2〜1.5センチほど。側花弁は無毛であるが、有毛のものもある。花期は3月下旬〜5月。本州関東地方以西〜九州に分布する。

〜徒然想〜

この山のものは、濃淡はありますが、ほとんどが斑入りでした。思いのほか花弁は小さく、1センチほどのものも少なくありません。
なかなか西方の地に来る機会が無く、ようやく出逢えたシハイスミレに感激です。枯れ草の合間にポツリ、ポツリとみられます。春の陽射しを受け、温もりの中から顔を出す風情です。

マキノスミレとの違いが気になります。おおまかには、東日本にはマキノスミレがあり、西日本にはシハイスミレとされていますが、両者の中間地域では、マキノスミレやシハイスミレ、またどちらともいえるものが混在しているようです。
外見的な特徴のひとつは、シハイスミレの葉は斜め上にのばし、マキノスミレのように立ち上がらないとされています。花の色はシハイスミレの方が色が淡いとされていますが、そのとおりでした。

-同じ科の植物-
2009.4.11 岐阜県
2009.4.11 岐阜県 2009.4.11 岐阜県
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