オオカワヂシャ

ゴマノハグサ科 クワガタソウ属

想い返せば、この花との出逢いのときにも人との出逢いがあった。近くの多摩川河川敷で撮影していると、不意に声をかけられ驚いた。
“花の写真ですか! あちらにも花が咲いてますよ!”
と言われたようだが、記憶はおぼろげ。ただ、あまりにも不意だったため、愛想ない返事をしてしまったような気がする。3年前のことでした。今になって、申し訳ない想いです。
花の姿からクワガタソウの仲間を直感し、図鑑ですぐにカワヂシャの名がみつかった(花を見て科が予測できるのは、素人としては格段の進歩〜自賛しています。)。
しかし、更に調べると、写真の植物はオオカワヂシャでした。

野の湿った場所に生えるヨーロッパからアジア北部原産の多年草で、高さは1メートルほどになる。葉は長楕円形〜披針形で、細かい鋸歯があるが全縁にみえ、長さ10センチほど。対生し、上部の葉の基部は茎を抱く。
葉腋から細長い花序をのばし、オオイヌノフグリに似た淡紫色の花をつける。
似た植物に在来のカワヂシャがある。こちらは葉に明瞭な鋸歯があり、花の色はやや薄いことで区別でき、個体数を減らしている。
カワヂシャの名が面白く由来を調べると、チシャとはレタスを意味するとあった。河原に生え、食べられるからということです。

−同じ科の植物−
2004.4.25 東京都狛江市
   2004.4.25 東京都狛江市(画像にポインターをおいて下さい)  
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