オヘビイチゴ

バラ科 キジムシロ属

河岸や原野のやや湿った草地などに生えるつる性の多年草で、茎は地を這い、上部は立ち上がる。葉は掌状複葉で5小葉からなり、小葉は狭長楕円形。上部は3小葉で幅が狭い。
花はやや集散状に多数付き、黄色の5弁花、直径1センチほど。花期は5〜6月。本州〜九州に分布する。

〜徒然想〜

本種はキジムシロ属で、ヘビイチゴ属ではないことを知りました。副萼片が葉状に発達せず、萼と同じ形であること、葉がやや細長い楕円形で5小葉であること(ヘビイチゴは3小葉)などの違いがあります。

四万十川の沈下橋は、デレビドラマや観光番組などでみて、一度はこの目で見たいと思っていました。
印象に残る一つが、内田康夫氏の小説浅見光彦シリーズのテレビドラマ化です。例によって主人公が沈下橋の中央でヒロインと別れるシーンで(毎回、最後には別れるのです。)、夕日に光る水面がきれいでした。

四万十の地に着き、欄干のない橋の上に立つと実に妙な感触で、前のめりに吸い込まれそうでした。撮影の時の2人はどんな気持ちだったのでしょうか。
この花は、その沈下橋のたもとの草地に生えていました。

−同じ科の植物−

2008.5.6 高知県四万十川
2008.5.6 高知県四万十川 2008.5.6 高知県四万十川
2008.5.6 高知県四万十川
   
2008.5.6 高知県四万十川