アワガタケスミレ

スミレ科 タチツボスミレ類

2007.5.3 新潟県 2007.5.3 新潟県

新潟県の限られた場所に生えるやや小型のすみれで、雑種ではないかと議論された時期があったが、1997年になって新種とされた。
葉は心形で、先端はやや尖り、基部が切形で、光沢があり無毛なのが特徴。
花は中型で紫紅色〜淡紫色、側弁の基部は無毛、距は1〜3センチほどになり細く長い。花期は5月。

〜徒然想〜

出逢いを楽しみにしていたすみれが目の前にあります。ナガハシスミレを親にもつ雑種と思われるほど長い距をもっています。ナガハシスミレとはまた違う可憐さをもち、すぐに好きになってしまいました。
丸みのあるこじんまりした花と淡いピンク、小さな深い緑の葉が、何ともバランスがいいです。
これが今回の花紀行のメインゲスト。遠い新潟の地に来てよかった。

埼玉のYさんは、沖縄の方々にこの花を見せたくて、下見で新潟の地を探し回ったといいます。容易にはみつからないこのすみれ。Yさんのガッツと心根に敬服です。

翌年、そのYさんに案内され、沖縄の方々が見たアワガタケスミレを見せてもらいました。やはり。敬服です。

−同じ科の植物−

  2007.5.3 新潟県   
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