ヤツガシラ

ベンケイソウ科 イワレンゲ属

山地の乾いた岩場などに生える多年草で、高さは3〜6センチ。葉はロゼット状に付き、多肉質で披針形、先は鋭頭で緑色〜帯緑白色、時に紅色を帯びる。
花は花茎に密に付き、花弁は白色、披針形で鋭尖頭、長さ6ミリほど。葯は赤紫色。花期は10〜11月。

〜徒然想〜

よく分からない植物です。ネットで「ヤツガシラ」を検索すると、里芋、鳥の名でヒットします。そちらの方が知られているのです。

ツメレンゲの一品種ということですが、学名は付けられていませんので、まだ位置づけがはっきりしていません。
しかし、観察すると、ツメレンゲとは”やはり違う”、というのが印象です。
背丈はずっと小さく大きいものはありませんでした。せいぜい5センチを超える程度です。
花は白色で、多くは5弁で、一部4弁も見られました。葯は赤褐色〜茶褐色です。
葉は、やはりツメレンゲとは違いがあります。ツメレンゲは細い葉で先が尖りますが、本種はいかにも多肉質で丸い葉です。
観察地は、山地の岩場又は深く谷に落ち込む危険な崖上です。乾いた地です。ツメレンゲはこんな環境には生えないでしょう。

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2017.10.30 佐賀県
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