平地〜山地の湿地、河原などに生える多年草で、高さは20〜50センチ。根茎はほとんどなく、茎は直立する。葉は茎より短く、質はやや硬く、無毛。
小穂は茎の先にふつう1個付き、長楕円形〜卵形、長さ8〜25ミリ。稜角がなく、黄褐色でやや光沢がある。小穂の基部に1個の苞葉があり、苞葉は小穂と同長か少し長い。鱗片は楕円形〜広卵形、多数の細かい脈があり、無毛。痩果は倒卵形、長さ1〜1.2ミリ、基部に明らかな柄があり、濃褐色に熟し、横断面はレンズ形。花 (果)期は7〜10月。日本全土に分布する。
〜徒然想〜
海岸の岩場に群生していました。ヤマイの名が付いていますが、平地から山地の日当たりのいい湿地に、ふつうに生えます。
小穂は長さ8〜25ミリとされ、同じ地域の海岸でも長さがずいぶんと違い、別物と思ってしまいました。
傍らにはヤリテンツキがあり、それやハリイの仲間とは小穂の下から小穂と同じかやや長い苞葉が1つ付くことで見分けられます。
なお、ヤリテンツキとの交雑種ではないかと思えるものが見られました。小穂はヤリテンツキに似て、苞があります。両者が混成している場所でみつけました。
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