タイアザミ |
キク科 アザミ属 |
2022.10.22 東京都八王子市 | 2022.10.22 東京都八王子市 |
低地〜山地、海岸の草地などに生える多年草で、高さは70〜200センチ。茎は直立〜やや斜上し、中部以上でよく分枝する。根出葉は花期には枯れる。中部の茎葉は羽状に浅裂〜深裂し、鋭い刺がある。茎はふつう抱かない。 頭花は数個が散房状に疎らにあるいは密集して付き、斜め下向き〜横向きに咲く。総苞は広筒形、直径10ミリほど、多少くも毛がある。総苞片は8〜9裂、開出〜斜開〜反曲する。腺体がない(または痕跡的)ため、粘らない。花冠は淡紅紫色で、長さ17〜21ミリ。花期は8〜11月。東北南部、関東、中部南部に分布し、中部南部(静岡県)からスズカアザミに置き換わる。 〜徒然想〜 従来、トネアザミはタイアザミと同じものとされてきましたが、タイアザミを独立種とし、トネアザミはナンブアザミのsynonymであるとされるようになりました(改訂新版「日本の野生植物」の新説より)。 それに従い、トネアザミとして収載していたものをタイアザミに変更し、画像を追加しました。 トネアザミは、ナンブアザミのうち葉の切れ込みが深く、葉や総苞の刺が太くて長いタイプです。タイアザミとの違いは総苞片の腺体の有無で、タイアザミは腺体が無いため粘らず、トネアザミは腺体があり粘ります。 また、イガアザミとタイアザミは分けないことになりましたので、イガアザミとして掲載していたページをタイアザミ(海岸型:イガアザミ)として修正しました。イガアザミは、南関東と東海地域で見られるタイアザミの海岸型で、茎ががっしりとしていて葉や総苞の刺が長く鋭いタイプです。 −同じ科の植物− |
2022.10.22 東京都八王子市 | 2022.10.22 東京都八王子市 | |
トネアザミ 別名タイアザミとして収載していた画像 | ||
2007.8.15 静岡県 | 2007.8.15 静岡県 |
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