ススキ

イネ科 ススキ属

 
2024.10.17 神奈川県川崎市   2024.10.17 神奈川県川崎市


日本全土の平地〜山地の日当たりのいい道端、荒地などに生える多年草で高さは1〜2メートル。稈は叢生し、大きな株を作る。葉は線形〜長線形、硬くて中脈は太く、縁は著しくざらつき、裏面はやや粉白色を帯びる。葉舌は切形で短く、縁に毛がある。
花序は長さ20〜30センチ、普通多くの細長い総を一方に傾け、散房花序となる。小穂は5〜7ミリ、長柄のものと短柄のものが対になって付く。小穂は披針形で汚黄色を帯びて尖り、基部に白色か、まれに淡紫色で、小穂よりやや長い7〜12ミリの基毛がある。第2小花の護頴には、長さ8〜15mmの芒がある。花期は8〜10月。
基毛が紫色を帯びるものはムラサキススキ、葉の幅が狭いものはイトススキと呼ぶ。

〜徒然想〜

箱根仙石原、長野車山高原など、全国にススキの名所があります。身近な多摩川河川敷でもそれなりの群生地があります。
ある年より秋口に花火大会が行われるようになり、ならばと、ススキのバックに花火をと撮影に出かけました。記録をみると23年前でした。考えてみると、この時撮影したのはススキではなく、オギだったかもしれません。
多摩川河川敷にはススキとオギが混生しています。ただ、河川寄りの平地草原はオギ、土手遊歩道はススキと、棲み分けているようにも思えます。ススキには小花の護頴に芒があり、オギには芒がないなどの違いがあります。

−同じ科の植物−


 2024.10.17 神奈川県川崎市
まだ若い個体で、黄色い葯が出たばかりです
  2024.10.17 神奈川県川崎市 
2023.9.24 富士山麓
2001.10.27 東京都調布市
2024.10.17 神奈川県川崎市
柱頭が白色のものもあります
2024.10.17 神奈川県川崎市
葯は黄色で、柱頭は濃紫色です
     
 オギ  2022.11.2 東京都狛江市
芒はありません
  2024.10.30 東京都調布市
芒があります
 
2024.10.17 神奈川県川崎市 2024.10.17 神奈川県川崎市
 長柄と短柄のものが対になって付きます 
     
 2024.12.1 神奈川県川崎市
葉の縁は棘状で、手を切ることがあります
   2024.10.17 神奈川県川崎市
葉舌には長い毛が見られます
   もっとこの花を見る → Ptoto Gallery