オギ

イネ科 ススキ属

2021.10.25 東京都狛江市   2024.12.1 東京都狛江市


明るい河川敷、湿地などに生える多年草で、高さは1〜2.5メートル。株立ち状にならず根茎は横に長く伸び、稈を立てる。葉は線形、葉の縁はややざらつく。下部の葉は花期には枯れる。葉舌はごく短い。
花序は長さ25〜40センチ、中軸はやや短く、長さ20〜40センチの総を多数付ける。小穂は披針形で帯褐色、長さ5〜6ミリ、基部に小穂の2〜4倍の長さで銀白色の柔らかい基毛を密生する。第2小花の護頴にはふつう芒がない。花期は9〜12月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

よく行く栃木県渡良瀬遊水地でススキに見えるものはほとんどがオギで、ススキは少ないと聞きます。オギは湿った地を好むようです。
対し、東京多摩川の河川敷や土手は、両者が混生しています。自転車で対岸の神奈川県側を散策し、ススキだと思ったらオギだったり、逆だったりと、ある意味面白い時を過ごしました。
一般に、オギはススキよりも大きく、小花に芒がないこと、葉のざらつきも少ないこと、小穂の基毛が小穂よりはるかに長く、盛期ではススキよりも華やかに見えます。銀白色が美しいです。

−同じ科の植物−

 2022.9.3 東京都狛江市    2022.11.2 東京都狛江市
 
 ススキ  2024.10.30 東京都調布市
芒があります
  2022.11.2 東京都狛江市
芒はありません
 
 
 2023.10.11 東京都世田谷区
葯と花柱は暗紫色でした
   2023.10.11 東京都世田谷区
 
 2024.10.12 栃木県
葉舌は短く毛があります
   2024.10.12 栃木県
こちらの葯は暗褐色です
 
 2024.11.14 東京都狛江市    2024.11.14 東京都狛江市
ススキと同じく長柄と短柄が対になって付きます  
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