ササガヤ

イネ科 アシボソ属 
  APG分類ではミヤマササガヤ属
 
2024.10.15 東京都府中市   2024.10.15 東京都府中市


丘陵地の半日陰の道端、藪などに生える1年草で、高さは20〜70センチ。茎は細く、下部は長く横に這って分枝し、節から根を出す。葉は広披針形、質は硬く、基部は広円形。葉鞘開口部に毛がある。
花序は3〜6個の開出する総からなり、総は細くて緑色、長さ4〜6センチ。小穂は長短の柄のものが対になって付き、長さ3〜3.5ミリ、基部には短い毛束がある。第2小花の護頴に長さ6〜8ミリの芒がある。花期は8〜10月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

非常に繊細な植物です。草地に紛れると、全く気付きません。
救いは葉で、ササガヤの名のとおり、笹状の葉が茎の下部に付きます。これが群生すると意外と目立ち、上部に花序があることに気付きます。
総は細く枝分かれし、アシボソの仲間であることが理解できます。
いずれも半日陰地で、他の草と紛れるように生えます。

−同じ科の植物−


 2024.10.15 東京都府中市   2024.10.15 東京都府中市 
 
 2024.10.15 東京都府中市
芒は長い
 
   2024.10.15 東京都府中市
葯と柱頭は白色です
 
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葉舌は短く、葉鞘に毛があります
   2024.10.15 東京都府中市
葉は広披針形
 
 2024.10.15 東京都府中市
小穂基部に毛が叢生します
   2024.10.15 東京都府中市
長短の柄の小穂が対になって付きます