アシボソ
    イネ科 アシボソ属
ヒメアシボソ
    イネ科 アシボソ属
2024.10.28 神奈川県川崎市   2024.10.16 東京都調布市


やや暗く湿った林縁、草地などに生える1年草で、高さは20〜100センチ。稈は細く、基部は長く這って分枝し、節々から根を出して増え群生する。葉は披針形で中央部が最も広く、先は尖る。
花序は稈の先に1〜3本の総からなり、長さは5〜7センチ、圧着した小穂を総状に付ける。小穂は有柄のものと無柄のものが対になって付き、緑色〜紫褐色を帯び、長さ3.5〜8ミリ。小穂には2小花があり、第2小花の護衛には長さ15ミリほどになる芒がある。花期は9〜10月。日本全土に分布する。
芒がないか、あっても小穂の外に出ないものを品種ヒメアシボソと呼ぶ。

〜徒然想〜

イネ科に興味を持ってくると、少しの違いにも気付くようになってきます。
やや暗い湿った地には、メヒシバが群生しています。でもよく見ると、総が少なくほとんどが2本です。1本のも多く、3本はやや稀です。
風で揺れる中、数カット撮影し、家で調べると、ヒメアシボソであることを知りました。翌日、再度撮影に出かけます。
数日後、別の場所では護衛に芒があるアシボソの群生に気付きました。
APG分類ではアシボソが基本種で、ヒメアシボソは品種扱いになっています。分けない見解もあります。

−同じ科の植物−

 アシボソ   ヒメアシボソ 
 2024.10.28 神奈川県川崎市    2024.10.16 東京都調布市
生える環境は同じで、群生します  
 
 2024.10.28 神奈川県川崎市
総は1〜3本です
   2024.10.16 東京都調布市
総は1〜3本です
 
 2024.10.26 神奈川県川崎市
芒があります
   2024.10.16 東京都調布市
芒は見えません
 
2024.10.26 神奈川県川崎市     2024.10.16 東京都調布市
 
 2024.10.28 神奈川県川崎市   2024.10.15 東京都調布市 
 
 2024.10.28 神奈川県川崎市    2024.10.16 東京都調布市
鞘に毛が見られます 葉裏にも毛があるようです
以下はアシボソ  
 
 2024.10.28 神奈川県川崎市   2024.10.28 神奈川県川崎市
総が3本のもの