マルバヤハズソウ

マメ科 ヤハズソウ属

 
2024.9.25 東京都世田谷区   2024.9.25 東京都世田谷区


道端、草地、河川敷などに生える多年草で、高さは15〜40センチ。茎はよく分枝し、上向きの毛がある。葉は3小葉からなり、下部のものは倒卵形で先が凹み、上部のものは狭卵形でやや密に付き、中肋と縁に立った毛がある。葉脈は平行脈。
花は上部の葉腋に付き、蝶形で、長さ5ミリほど。旗弁は淡紅紫色、基部に短い紅色の筋模様が放射状に付く。翼弁と舟弁は白色、舟弁の先が茶色になる。紅紫色で。果実(節果)は扁平な長楕円形で円頭、長さ2.5〜3ミリ、短い伏毛がある。萼は短く、長くても果実の半分程度まで。花期は8〜10月。本州〜九州に分布する。

〜徒然想〜

河川敷にはヤハズソウが群生し、足の踏み場もないほどです。葉に丸みがあるマルバヤハズソウが混生することがあるということなので、探してみます。
ありました。先が凹み、丸みのある葉を持つ一群がコロニー状態で広がっています。せっかくの機会ですので、ヤハズソウとの違いを比べながら観察してみます。

上部の葉は葉先が凹まないものもあり、縁に立つ毛が目立ちます。茎には上向きの毛があります。花の旗弁の筋模様が紅紫色でヤハズソウより短いです。果実の先が丸く、萼が短く、ヤハズソウのように果実を半ば覆うほどではありません。

−同じ科の植物−

2024.9.25 東京都世田谷区
以下、左がヤハズソウ、右がマルバヤハズソウ  
 
 2024.9.23 神奈川県川崎市
放射状の斑が長いです
   2024.9.25 東京都世田谷区
放射状の班が短いです
 
 2024.10.20 東京都世田谷区
茎に下向きの毛があります
   2024.10.20 東京都世田谷区
茎に上向きの毛があります
 2024.10.20 東京都世田谷区
果実は扁平で先が尖り、萼が長いです
柄があるものは開放花の果実、その他は閉鎖花の果実
  2024.10.20 東京都世田谷区
果実は扁平で、先が丸く、萼は短いです
 
   もっとこの花を見る → Ptoto Gallery