キシツツジ
ツツジ科 ツツジ属

 
2019.5.1 山口県   2019.5.1 山口県(画像にポインターをおいて下さい)


川岸の岩上などに生える半常緑低木で、高さは0.5〜1.5メートル。若枝には斜上する長毛と腺毛が生える。葉は互生し、枝先に集まって付く。春葉の葉身は長楕円形〜披針形、先は尖り、基部は鋭形、両面や縁には毛が多い。夏葉は狭長楕円形〜倒披針形、春葉より小さく、質は厚い。
花は枝先に1〜3個付き、花冠は淡紅紫色、広漏斗形で直径5センチほど、5中裂し、上側の裂片には濃色の斑点がある。雄しべは10本、花糸の下半部には粒状の突起がある。子房には長毛が密生する。花柄にはやや密に長毛があり、腺毛も混じる。花期は4〜5月。本州中国地方、四国、九州に分布する。

〜徒然想〜

目的のタカネキエビネを撮り終えて、ゆったりとした気分で車を走らせます。大きな川沿いに出ると、ピンクの花が見え始めました。たぶんキシツツジだろうと、車を停めます。
対岸の水辺には、点々と淡いピンクが見られます。増水すると沈んでしまいそうです。
対岸までは遠く、望遠レンズでも花の細部は撮れませんでしたが、花の咲く雰囲気は分かりました。それで十分です。
少し走ると、道脇に同じようなピンクが見えました。図鑑等によるとキシツツジは川から離れた場所にも生えることがあるようで、キシツツジならばラッキーと、細部を撮影します。
葉の付き方、形、毛の状態、花の斑点、雄しべは10本、花糸には突起状のものが見え、花柄や枝にも毛が見られます。キシツツジとしてよいのではないかと思っています。

−同じ科の植物−

     
   2019.5.1 山口県  
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