カズサヤマアザミ?  2020.11.22撮影


カズサヤマアザミ  2020.12.8撮影
   典型種と思われるもの  
            キク科 アザミ属

 
2020.11.22 千葉県   2020.12.8 千葉県

山地の林縁などに生える多年草で、高さは40〜200センチ。茎は斜上又はやや直立し、普通上部でよく分枝する。根出葉は花時には枯れる。茎葉は卵形〜楕円形、普通羽状深裂し、裂片は3〜6対あるが、粗い鋸歯縁となることもある。葉柄は短く茎を抱かない。
頭花は疎らな総状花序となって、長さ2〜5センチの花柄の先に点頭して下向きに咲き、小花は長さ15〜19ミリ。総苞は狭筒形、総苞片は11〜12列で圧着し、クモ毛がある。総苞外片は卵形で内片より短い。基部には線形の苞葉が4〜5個枚付き、そのうち1個が長く伸びる。花期は10〜12月。千葉県に分布する。

〜徒然想〜

花友のHPからこのアザミを知り、思い当たる環境の地を巡ってみることにしました。
いくつか赤い花を付けたアザミを見ていく中で、ひときわ細身で、まばらに花を付けるアザミをみつけました。それがカズサヤマアザミと思われるものでした。背丈は1メートルほどのものから1.5メートルほどのもので、数株並んでいました。
アズマヤマアザミに似て長めの総苞を持ちますが、本種には明らかな花柄があること、花はやや疎らに付くこと、総苞片は11〜12列で圧着することなどが異なります。

ただ、みつけたカズサヤマアザミは、明らかな花柄があり、総苞片が圧着するものの11〜12列となっていないように思え、疑問が残りました。2020.11.22撮影分

疑問を解決するため、カズサヤマアザミの典型種を求めて再度山に入りました。花は完全に終わっていたものの、総苞片は残っていました。総苞片は11〜12列あるようです。2020.12.8撮影分
本項を修正し、双方を並べて掲載しました。

門田裕一博士がまとめられた国立科学博物館のHP「日本のアザミ」、「野山の花たち」ー東北と関東甲信越の花― が参考になります。「野山の花たち」では総苞片の数え方が記され、分かりやすいです。

2022年、新鮮な花が撮れましたので、追加いたします。

−同じ科の植物−

 
2020.11.22 千葉県 2020.12.8 千葉県
2020.11.22 千葉県 2020.12.8 千葉県
 2020.11.22 千葉県    2020.12.8 千葉県
総苞片の列数は11列と思われる

総苞の拡大画像はこちら
2020.12.8 千葉県
2020.11.22 千葉県
2022.10.24 千葉県 2022.10.24 千葉県
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