日当たりのいい河原、土手、草地などに生える多年草で、高さは30〜70センチ。茎は根際で分枝し、やや斜上して長毛が生える。葉は奇数羽状複葉で、小葉は15〜29個付く。小葉は倒披針形で羽状に深く裂け、裂片は狭くて尖り、裏面には綿毛が密生する。小葉の間には付属小葉片と呼ばれる小さな小葉がある。
花は上部で分枝した枝先に多数付き、黄色の5弁花で直径1〜1.5センチ。萼片は倒卵形で副萼片は小さい。花期は6〜8月。本州〜九州に分布する。
〜徒然想〜
近くの多摩川河川敷は、帰化種が多いものの格好の花観察地です。この日もスゲの仲間を探して土手を歩いていると、本種と思われる葉をみつけました。茎は毛深く、葉がマット状に広がっています。花はまだありませんでした。
花を撮ことができたのは翌年で、この仲間の花はよく似ています。しかし、葉は他のキジムシロ属とは大きく異なり、葉が似たヒロハノカワラサイコとは小葉の切れ込みが深く、裂片も細いので違いが分かります。
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