カツラ

カツラ科 カツラ属

 
2024.4.8 東京都八王子市   2024.4.8 東京都八王子市


山地の谷あいなどに生える落葉高木で、高さは30メートルほどになる。樹皮は暗灰褐色、縦に浅い割れ目が入り、老木では薄くはがれる。葉は広卵形で、先端は丸いか少し尖り、基部は浅い心形又は切形、縁には波状の鈍い鋸歯があり、両面とも無毛、裏面は粉白色を帯びる。
雌雄異株で、葉が展開する前に開花する。花には花弁も萼もなく、基部は数個の膜質の苞で包まれる。雄花の葯は紅紫色で長さ5ミリほど、長い花糸でぶら下がる。雌花には雌しべが35個あり、柱頭は紅紫色。果実は袋果で、長さ1.5センチほどの円柱形で、黒紫色に熟す。花期は3〜5月。北海道〜九州に分布する。

~徒然想~

八王子市の里の花散歩です。カツラと言えば高木をイメージしますが、幸運にも目先の高さに枝が伸びていました。しかも、花らしきものが見られ、これも幸運だったかもしれません。花は早春に咲き、なかなか機会がないのです。
雌雄異株で、出逢ったものは雌株でした。花は赤い柱頭がしゅるりと飛び出し、なかなかきれいです。
雄花は、フサザクラのように赤い葯を付け長い花糸がぶら下がります。いつか見る機会があるでしょう。

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