カラスウリ

ウリ科 カラスウリ属

 
2024.7.28 東京都調布市 20時59分 


藪、林縁などに生えるつる性の多年草。葉は卵心形〜腎心形、普通3〜5浅裂〜深裂し、光沢はなく、裏面には短毛が密生する。巻ひげは分枝しないか、2枝がある。
花は雌雄異株で、雄花序は長さ2〜10センチ、雌花は葉腋から出る。萼筒は長さ6センチ。花冠裂片は広披針形〜長楕円形、白色で縁は糸状に分裂する。花は夜に咲き朝には萎む。果実は液果で、球形〜楕円形、長さ5〜7センチ、緑の縞状から後に赤熟する。花期は8〜9月。東北地方南部〜九州に分布する。

〜徒然想〜

この夏は酷暑の日が続き、屋内でダラダラ、とても花観察に出かける気力が起きません。鈍る身体を動かすために始めたのが、早朝(5時頃)のウォーキングです。ただ歩くのでは面白くないので、日頃通わない路地裏や農地の道を、徘徊然として歩きます。
そこで見つけたのがカラスウリの雌株で、夜まで待って花を撮影することにしました。傍らに雄株はなく、近くあるはずと日を改めて探し、農地の脇でみつけました。
雄花と雌花は、開花前は萼筒の下部に膨らみ(子房)が有るか無いかで見分けられることが分かりました。
キカラスウリも同様な場所でみつかりますが、花冠裂片の幅が広い、葉に光沢があるなどの違いがあります。萼筒は上部が幅広いように思えました。こちらの花は明け方まで残ります。

−同じ科の植物−

 
 2024.7.28 東京都調布市 21時00分
雌花
   2024.8.8 東京都調布市 20時40分
雄花
 
 2024.7.28 東京都調布市 21時05分
雌花 花柱は3個
   2024.8.8 東京都調布市 20時30分
雄花
 
 2024.7.28 東京都調布市 17時48分
今晩花開く雌花 子房が膨らむ
   2024.8.8 東京都調布市 6時27分
今晩花開く雄花
 
 2024.7.28 東京都調布市
葉裏には短毛があります
   2024.7.28 東京都調布市
葉は3〜5裂します
 
 2024.7.28 東京都調布市
切れ込まない葉もあります
   2024.8.19 東京都調布市
実は初めは緑のうりん坊で、のちにオレンジ色になります
 
2024.8.19 東京都調布市
長い実もあります
 
  2024.9.15 東京都狛江市
さらに熟すと赤くなります
 
 
 2024.7.28 東京都調布市 21時07分
雌花
  2024.8.8 東京都調布市 20時41分
雄花
 
ポリネーターはスズメガの仲間と言われますが、いろいろな虫がきます  
 
 キカラスウリ
2024.8.3 東京都狛江市 21時54分
   キカラスウリ
2024.8.3 東京都狛江市 6時35分
 
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