山野の空地、草地、畑などに生える多年草で、高さは20〜40センチ。葉は1〜2個付き、3小葉からなる。小葉は長楕円形〜狭卵形で、葉柄や葉の付根にむかごを付ける。
花柄は葉より高く伸び、仏炎苞は緑色〜帯紫色、長さ5〜7センチ。舷部は狭卵形でやや円頭、内面だけに毛がある。付属体は紐状に伸びて長さ6〜10cmとなり、仏炎苞から飛び出て直立する。花期は5〜9月。日本全土に分布する。
〜徒然想〜
最初に見たのは、もうずいぶん前のことです。奥多摩の登山口です。ピンボケでした。
全国に分布し、比較的ふつうに見られるとのことで、ほとんど探すことなくそのうち見られるだろうと思っていたら、13年も経っていました。縁がなかったということでしょう。
再開は全く別の場所ですが、奥多摩の登山口です。畑地の空地に多く見られました。“おっ! こんなところに!” というのが反応でした。
この仲間としては変わった形態です。似ているものはオオハンゲでしょうか。こちらは希少種で、本州中部から沖縄県で見られます。
−同じ科の植物−
|