ヒメウラシマソウ |
サトイモ科 テンナンショウ属 |
2019.4.30 山口県 | 2019.4.30 山口県 |
林下などに生える多年草で、高さは15〜30センチ。雌雄偽異株。偽茎部は通常地上に出ないで、葉柄部の方がはるかに長い。葉身は鳥足状に分裂し、小葉は7〜13枚、長楕円形で、中央のものが最も大きく、外側に向かって小さくなる。 花序柄は短く、花序は地上近くに立ち上がる。仏炎苞はウラシマソウに比べて小さく、筒部は太く短く、口部で横に幅広く開出して舷部に繋がる。舷部は三角状の広卵形で、外面は紫緑色を帯び、白筋があり、内側は紫褐色で明瞭なT字形の白斑がある。付属体は基部でやや太く、次第に細まり苞外に伸び出すが、ウラシマソウほど長くはならない。花期は5月。本州西部 (山口県)、九州に分布する。 〜徒然想〜 この花は是非見たかったです。フクロウの目をイメージさせる、コケティシュで何とも愛らしい花です。 でも、そううまくは行きません。教えられた産地に着くと、まだ蕾でした。葉もみずみずしく黄緑色です。 葉の根元を覗いてみると、ようやく伸びだした花序が見られます。まだ仏炎苞としての形をなさない淡黄色の花序です。花序の先端は糸状に尖り、ヒメウラシマソウの片鱗が見られます。今回は、それが見られただけで満足です。 四国にはまだ未見のテンナンショウの仲間かいくつかあります。それらを探すときに、山口県にも寄ってみようかと、今から楽しみにしています。その時に、コケティシュな花を紹介できると思います。 −同じ科の植物− |
2019.4.30 山口県 | 2019.4.30 山口県 |